土曜日 3月8日

6時50分に起床。晴。

 

未明に日髙敏隆の『世界を、こんなふうに見てごらん』(集英社文庫)を読み終わりました。結論を言えば、「なぜ?」の大切さを平易に述べている本、ということになるかと思います。平易であるだけに幾らかの物足りなさはありましたが、滞りなく読ませ、解った気分にさせてはくれます(本当に解った訳でないことは自明なのですが)。以前、この人の『春の数えかた』を面白く読んだ記憶があります。そして今回のネット発注ではもう一冊、『人間はどこまで動物か』を購入しました。

 

9時、杢保さんで風邪薬を貰い、床屋さんに行き、図書館にCDを返し、クリエイトで水虫の薬を買いました。これで、午前中はほぼお仕舞い。本当は父に会いに行くべきなのですが、風邪気味なので止めました。

 

午後は句集2冊に目を通し、夜は読書を。話は逸れます。思索する、とはどういう意味を持つのでしょうか。読んでいる本にもよりますが、時に、本から離れて考えてしまうことがあります。この本は私に何をもたらすのだろうか、と。確かショーペンハウエルは、読書とは他人の運動場を走らされることだ、と書いていたように思うのですが、読書が単なる知識の吸収であるならば、それは間違いなく“走らされている”だけのことと思います。先程来読んでいる日髙敏隆の『人間はどこまで動物か』(新潮文庫)なのですが、確かに面白いのです。ですが、ここから何かを得ることが出来るのか、と問われれば、私に肯う自信はありません。